はじめに
現代の半導体技術は,真空や高温といったプロセスを用いて,膨大なエネルギーを消費しながら極めて小さなデバイスを作製しており,未来永劫続けられる技術とは言い難いものです。グリーンナノファブリケーション研究室では,グリーンエレクトロニクス工学科において「有機電子材料」をキーワードに据え,低環境負荷なナノデバイスの製造方法の開発や,環境に優しい電子デバイスの創出など,持続可能な次世代エレクトロニクスを支える科学技術に取り組んでいます。
学生のみなさんには,先端科学の研究を通して,理系人材に不可欠な「科学的なものの見方・考え方」を伝えたいと考えています。理系の技術者や開発者の育成はもちろん,大学教員をはじめとする科学者や研究者や学校教員,先端科学を広く一般の人々に伝えられるサイエンスコミュニケータの育成にも力を入れたいと思っています。大学院では,学部で学んだ知識や研究方法を更に深め,高度な専門を備えた人材の育成を目指しています。専門知識や技能を磨くとともに,科学者・研究者として必要な知識と経験を身に付けることで,各分野で活躍できる力を養うことができます。
グリーンナノファブリケーション研究室での研究
研究室では,「物性科学」を基盤とした先端研究を展開しており,特に有機電子材料に関する研究に力を入れています。単に電子材料を作製するだけでなく,その先に現れる性質を見据,期待される機能や特性が発現するように「材料をデザイン」することを重視しています。例えば,電気的な性質・特性をデザインして,次世代の電子デバイスに役立つ材料の開発を目指しています。また別の研究では,生体由来のタンパク質のパターンをデザインして視覚センサを開発する研究にも取り組んでいます。これらの研究にはナノテクノロジーをはじめとする先端技術を活用して行われており,学生は研究を通して先端機器の機能や役割についても理解を深めることができます。
長谷川が開発した「ナノ電解法」が本になりました。
21st Century Nanoscience – A Handbook (CRC Press)
第2巻の19章に掲載されています。
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